■スワップポイントの“幅”はFX業者の手数料


スワップポイントとは、通貨の金利差によって生じる利益や損失のことです。金利が低い通貨で高金利の通貨を買った(買いポジションを持っている)場合には収入になり、逆パターン(売りポジション)なら投資家の支出となります。日本円は現在、世界的に見てもトップクラスの低金利なので「日本円で外貨の買いポジションを持っていればスワップ収入がある」と考えて問題はないでしょう。FXといえば為替差益による儲けのイメージが強いですが、手堅く稼ぎたい人にはスワップポイントも大きな魅力です。

さて、このスワップポイント(スワップ金利)は同じ通貨でも各社共通ではありません。FX業者ごとにスワップポイントの違いがあり、同じ業者でも受取り/支払いのスワップポイントが異なるケースもあります。

具体的に「米ドル/円」の通貨ペアを例に出せば、以下のような感じです。


・買スワップ … +60円
・売スワップ … -65円
(※どちらも1万ドルあたりの金額)


本来は私たち投資家の収入になる「買スワップ」、支出になる「売スワップ」は同額のはずですが、多くのFX業者では投資家の支出が何円か多く設定されています。この差額がどこへ消えるかといえば、――FX業者の収入になるわけです。

だから見た目の委託手数料やスプレッド表示がいくら安くても、売買スワップの差が大きければ注意してください。特にデイトレードがメインではなく、スワップでの収益を目指す人は必須のチェックポイントです。


■FX業者の倒産リスクもコストのうち


これも直接のFX手数料とはいえませんが、口座を開いているFX業者が倒産した場合、そのダメージは計り知れません。最悪のケースなら預けている証拠金、未決済のポジションなどすべてが消滅してしまう可能性もあるのです。だからFXで余計なリスクを背負いたくないなら、こうした潜在リスクも考えておくのが賢明です。

しかし実のところ、FX業者のいくつかは自社資産と顧客資産を分離しており、倒産イコール顧客の損失ではありません。どんなポリシーで顧客資産を扱っているかはFX業者によって異なるため、事前に調べておくのが良いでしょう。

具体的には以下のパターンがあります。


・取引所預託 … 顧客の資産すべてを取引所が預かって管理している。もっとも安全度が高い。


・信託保全 … 顧客の資産を信託銀行に預けている。かなり安全度は高いが、預ける資産が一部なのか全額なのかはFX業者ごとに違う。


・分別保管 … 取引所や信託銀行に預けてはいないが、自社資産と顧客資産を別に管理している。だからFX業者が倒産しても資産が戻ってくる可能性はある。



こうした方法で倒産に備えているかどうかは、たいていFX業者の「会社概要」ページを見れば記載があるはずです。なんの資産保全もしていない業者がすべて危険というわけではありませんが、知っておいて損はない情報です。



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